2006年 07月 28日
レースに絶好調で臨むためには?と毎回悩む。 悩んだ挙句練習疲れが残ったり、休みすぎてダルくなったりと失敗することが多い。 昔の『サイスポ』を見ていたら興味深い記事を見つけました。 04年9月号、西井匠氏の「だれでもわかるスポーツ・サイエンス」。 「本番前のハードなトレーニングとテーパーで試合に備えよう!」と題されて、試合前のテーパー(コンディショニング)に関してヨーロッパかどこかでの実験が紹介されていた。 ①被験者としてきわめて優秀な自転車選手11人(平均最大酸素摂取量が67.9±9.4ml/分/kg)を連れてきて3グループに分け、3種類のテーパーを実施。 ②テーパー期間前に全ての被験者は3週間の高強度持久性トレーニングを行なう。 内容は最大酸素摂取量の85%~90%で1回60分、週4回。 ③テーパー期間は1週間、段階的にトレーニング量が減っていく漸減方式。 ④テーパーの効果を調査するため、テーパー実施直前と直後にそれぞれ20kmのTTを行なう。 テーパー3種類の内容は、 A.テーパー前に比べてトレーニング量を30%減らす B.テーパー前に比べてトレーニング量を50%減らす C.テーパー前に比べてトレーニング量を80%減らす Aの場合のテーパーは 0日目 20kmTT 1日目 休養日 2日目 60分 3日目 55分 4日目 50分 5日目 45分 6日目 休養日 7日目 20kmTT となり、B、Cのグループも割合に応じて2日目~5日目のトレーニング時間を減らす。 結果は、 A.のグループではTTの平均速度が前回に比べ約0.07%の改善。 B.のグループではTTの平均速度が前回に比べ約5.4%の改善(平均時速45.8km/hから48.2km/hで1分20秒の短縮)。 C.のグループではTTの平均速度が前回に比べ約0.7%の改善。 という事で、Bグループに大幅な改善が見られた。 ※TT中の酸素摂取量についてもBグループのみ増加した。 要するにレース前のトレーニングは多すぎても少なすぎてもいけないらしい。 でも、最後に「事前にハードな練習を継続して行なっていないとテーパーしても効果がないということだ。」 とある。 ちなみに②のトレーニングは「自転車が嫌になるくらいキツイ」らしい。 確かにきわめて優秀でない自転車乗りができるトレーニングではないかも。 藤田さんの短時間高効率トレーニングもやってみてきつかったけどそれ以上だ。 でも参考にはなりますね。
by sekinao1
| 2006-07-28 21:09
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